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駿河不二ノ沼・甲斐夢山裏不二

歌川広重

駿河不二ノ沼・甲斐夢山裏不二

双幅の作品。富士山が二画面に渡ってそびえているように見えるが、右幅は駿河から見た表富士、左幅は甲斐からの裏富士という全く異なった土地からの景である。
表と裏、朝と夜といった、むしろ対称的なテーマが作品を構成している。しかし、並べて掛けた時に富士があたかも一つの山のように見える効果は、もちろん故意に狙ったものであろう。
山形・天童藩からの依頼で描かれた「天童物」あるいは「天童広重」と呼ばれる作品の一例。

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