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御福図盆

川村清雄

御福図盆

清雄晩年の作。御福はおかめ、おたふく、乙御前とも言い、本来は下ぶくれ顔の醜女を指すが、江戸時代には「お多福」という漢字が当てられて福を呼ぶ縁起物の図像として親しまれた。本作品では、恋文のついた梅枝を手に、恥じらうかのように口元を隠し背を丸める御福の姿が、なんとも愛らしく描かれている。

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